Les ateliers du passage Molière
パリの真ん中にあるCentre Pompidou (ポンピドゥセンター) の回りは、いつも人が一杯で
土日ともなると、ちょっぴり東京の混雑を思い出すような場所です。
そこからちょっと入ると、Passage Molière (パッサージュ・モリエール) という
石畳の短いパッサージュがあります。外の喧騒が嘘のように静か。
通りの両側には味のあるカフェや、アトリエ。まるでどこかの小さな村に来たような
ホっとする秘密の場所。ここにTamanoさんのアトリエ兼お店があります。
Tamanoさんは靴職人。「職人」という言葉がぴったりな場所にアトリエを構える
そして「職人」という言葉がぴったりな、こだわりと技術とセンスを持ち合わす人。
Tamanoさんには、まだ歩かないむすめに初めての靴 (写真:オレンジ色のモカシン) を
作ってもらって以来、時々お店にお邪魔していました。このモカシン、通りで、バスの中で
色々な人から「どこで買ったの?」と聞かれて。何だか鼻高々だったのを覚えています。
むすこが生まれてからはなかなか行けなかったTamanoさんのアトリエに久しぶりに寄ってみると
「子供のためのアトリエ」のお知らせが。むすめが大きくなったら
たくさんのアトリエに参加させたいと以前から思っていたので(パリで開催される多くのアトリエは大体4歳~)
アトリエ初参加はTamanoさんのところに決定!
初めてのアトリエでは、皮のネームタグを。好きな色でペイント、お絵かきもOKで
まわりをぐるりと縁取って。難しい作業は先生であるEtsukoさんがちゃんとフォローしてくれます。
恥ずかしがりっぺなむすめは、終始うつむき加減でアトリエ参加 (笑)。
ここで諦めてはならないっと、次回のタブリエ(エプロン)作成のアトリエにむすめを誘ってみました。
すると「エプロンつくる♪」と即答で。よしよし。
やっぱりちょっぴりうつむき加減でスタートしたアトリエですが(笑)、時間が経つにつれて
いつものむすめに。さらにエンジンがかかって、アトリエ終了後には大変なことに
なってしまいましたが(笑)。アトリエでは大きなはさみで何かを切る、というのが楽しかったらしく
はさみで切る作業が終わっても、チョキチョキと一人何かを切り刻んでいました。
このタブリエたち↑、凄いのです。
2枚の布を使って作成、一枚ずつ使ってもよし、リバーシブルのように使ってもよし。
デザインは好きなように。アップリケに使う布も各自で選んで。
むすめは1枚目に撥水加工の布でピンク地に白の水玉を選択。
2枚目には(私的には驚きましたが) ブルーのデニム生地を。
選んだ生地をピンキングばさみでチョキチョキと好きな形に切り、ポケットや
アップリケにする布を選び、これも好きな形に切っていきます。
これをここに、これはここ、という要望をそのまま
Etsukoさんがミシンでガシガシと横で縫ってくれます。
むすめのタブリエには4つのポケットが付きました。
そしてデニムの方はシンプルに、大きなポケットと、むすめの好きな果物
サクランボのアップリケをポイントに。
サクランボの茎にある、オレンジ色の糸がいい感じだな~と
Etsukoさんに言うと、実はむすめがミシン横で「この色がいい」と言ったそうで (笑)。
そんなところまで子供の要望を聞いてくれるこのアトリエ。
自由に、思うように、いいんだよ間違っても失敗しても、好きなように
と、何度も聞こえてきます。私は横で何だか反省。
家では「だめだめ」ばかりだから。好きなように、子供の思うように
何かをさせるのって、本当に大切なことと分かっているのだけれど。
そんなことも感じた、パッサージュの工房、でした。
Tamanoさんのアトリエで開かれるEtsukoさんのワークショップについての詳細はこちら。
夏休み中は大人向けのアトリエもあります!